Endor Labs(エンドーア・ラブズ) ■技術の分野:ソフトウェア(セキュリティ) ■ステータス:未公開企業 ■設立年:2022年 ■社員数:約70名(2024年8月現在:LinkedInより) ■所在地:Palo Alto, CA ■URL:https://www.endorlabs.com ■主な経営陣: Dimitri Stiliadis氏(共同設立者およびCTO)、Varun Badhwar氏(共同設立者およびCEO)、Damien Michau氏(VPエンジニアリング)、Andrew Davidson氏(VP事業開発)他。 ■最近の資金調達状況: 2023年8月、Lightspeed Venture Partnersの主導によりCoatue、Dell Technologies Capitalなど複数の投資機関が参加した結果、シリーズAの投資ラウンドで7,000万ドルを調達したと公表。 ■事業内容および技術の特長: 昨今の企業各社においては、オープンソフトを利用したソフトウェア開発が主流とされるが、その一方でソフトウェアサプライチェーンの安全性確保に関する課題も浮上している。Endor Labs社では、現在一般公開されている多数のオープンソースコードを解析し、企業のセキュリティチーム向けに安全かつ効率性の高い最適な開発環境の提供を目指している。近年のアプリケーションでは使用されるコードの大半が、開発者とは別の人物やAIによって書かれているため、その品質レベルや安全性を見極める必要性が依然にも増して重要視されている。同社ソリューションにおける特長には以下が挙げられる:①開発者側が信頼性の高いオープンソースソフトウェアを選抜できるようポリシーエンジンを提供。大規模なクラウド上のDBを活用し、多数のオープンソースライブラリーを常時走査しながら、それぞれのチェック項目におけるスコアリングを実行する。②既存のセキュリティツールでは、誤検知やアラートに随時対処しなければならず、開発者の労力と時間の浪費に繋がる。同社技術ではコードそのものを走査・解析するため、他のセキュリティツールが通知するアラートの大半を削減できる。③コードはGitHubやGitLabのリポジトリで統括され、CI/CDパイプライン経由で本番環境に展開される。パイプラインの状況を把握しながら可視化を引き上げ、問題発生時にアラートを送信する。特にこの点は、非効率な作業を生み出すノイズを大幅に削減するものとして、競合技術との差別化を図っている。 ■今後の展望やビジネス機会: 零細なスタートアップからBroadcom等の大企業に至るまで既存の顧客ベースは幅広いが、今後1年間に関しては北米での営業拠点に注力しながら、欧州市場を皮切りにオーストラリア、日本、ニュージーランド等アジア太平洋地域への進出にも乗り出していく意向を示している。 |