Windfall Bio(ウインドフォールバイオ) ■技術の分野:バイオテクノロジー ■ステータス:未公開企業 ■設立年:2022年 ■社員数:10~50名(2024年6月現在:LinkedInより) ■所在地:Menlo Park, CA ■URL:https://www.windfall.bio/ ■主な経営陣: Josh Silverman氏(共同設立者およびCEO)、Jordan Smith 氏(VP of Engineering)、Frank Crespo氏(共同設立者およびCOO) 他。 ■最近の資金調達状況: 2024年4月に完了したシリーズAの投資ラウンドでは、Prelude Venturesが牽引しClimate Pledge Fund、Global Brain、Incite Ventures、Positive Ventures、B37 Ventures、Breakthrough Energy Ventures、Mayfield、UNTITLEDなど新規・既存の投資機関が参加する形で2800万ドルを調達。同社によると、今回の調達資金はメタン集約型産業を対象とした試験的なソリューションの展開を拡大させる他、世界規模での顧客ベース増加を目指した人材確保、生産活動とサプライチェーンの強化に運用していく方針。 ■事業内容および技術の特長: 地球温暖化の抑制を目指し、短期的に効果を発揮できる対策として近年、メタン排出量の急速な削減に注目が寄せられている。農業をはじめ化石燃料の生産、輸送、石炭採掘や埋立地などの活動から排出されるメタンは強力な温室効果ガスであり、二酸化炭素に比べ80倍もの温暖化に影響を与えてる。カリフォルニア州メンローパークを拠点に2022年に設立された同社では、土壌中に存在するメタン酸化細菌群(methanotrophs)を利用し、大気中の様々なソースからメタンを回収し、窒素肥料を製造する技術を提供している。同社技術の活用により、農業はもとより石油、ガスから廃棄物管理に至るまで広域な産業においてメタン排出量の削減が期待できると同時に、農家にとっては肥料コストを抑え、有機肥料の販売による収益向上、自然環境に対する侵害や悪影響の低減にも繋がるとされている。 |