|
ニュースレターアーカイブ
過去に掲載した週刊ニュースレター「米エリアIT通信」の記事が閲覧できます。
ニュースレター無料購読
米エリア IT通信
シリコンバレーを中心とした「ベイエリア」のテクノロジー事情や、米国内の注目IT市場を月替りで検証。それぞれのIT市場で活躍する企業(公開または非公開)も併せて紹介。また、テクノロジー業界のエグゼクティブや企業へのインタビューを通じて、日米間の最新ビジネス状況も把握できます。短時間で米国の最新IT事情を読みたい方には、週刊ニュースレター「米エリアIT通信」の購読をお薦めします。購読は無料です。
|
This
Month's Bridge Builder
Featuring
the real voice of IT across the Pacific
|
|
|
|
May, 2005
|
|
起業家に役立つビジネスモデルと経営方法論

Pixera Corporation社長兼CEO 井手 祐二氏
大学卒業後、大手電気会社の様々な部署で活躍・昇格し、シリコンバレーに派遣され、その経験と実績を土台に会社を起業する−才能豊かな日本人エンジニアにとっては最高のキャリアと言えるかもしれない。勿論、外国での起業にはリスクも含め、いろいろな問題を乗り越えなければならず、実現するのは容易な事ではない。しかし、井手氏にとっては、これがあるべき道のりだったようだ。長年務めた東芝では、あらゆる部署を通じてカラービデオカメラとマルチメディア技術の開発に携わった。その経験を活かし、95年、シリコンバレーを拠点にPixera
Corporation(以下Pixera)を設立。電子スチルカメラをはじめHDTVカメラ、大画面の液晶テレビ、ヒューマンインターフェース、VRシステム等の技術分野では多数の特許を所有し、業界では画像通信技術における有数なイノベータとして知られる人物だ。Pixeraでは現在、デジタル画像技術と統合型のソフトウエア技術を組み合わせ、パーソナル画像通信市場への参入に力を入れている。Pixeraを起ち上げて以来、新興企業を経営していく上でのビジネスモデルや方法論を実践したきた井手氏は、シリコンバレーで成功した日本人起業家のひとりとして、同士の意欲を駆り立てる存在である。近年、経済ソサエティが主催したイベント(JETROが後援)にて、井手氏は『A
new startup business model for the 21est Century
』と題した講演会を行った。今月のBridge Builderでは、同氏の講演内容のハイライトをご紹介したい:
講演の冒頭、井手氏は2〜3世紀に遡り、歴史的に重要なイノベーションを挙げた。中でも蒸気機関に焦点を当て、同技術の生みの親として知られるJames
Watt
が、蒸気機関の実際の発明者ではなかった(Newcomenが発明)事実を述べた。むしろ、Wattが現在もなお発明者の肩書きを持つ所以は、蒸気機関の効率性を大幅に改善し、それを基に会社を設立したためである。井出氏は、全くゼロから始めた発明よりも既存技術の効率性を向上した点において(同氏の見解では、最低限3倍の効率アップが必要とされる)Watt氏が実質上、近代における初の起業家であると言う。Wattはベンチャー投資家から資金を調達し、それらをパイロット顧客に転換させた。井出氏は、Wattの事例から起業には:@効率性に基づく発明、A経験豊かなパートナー、B最初のクライアントからの契約−を3大要素として指摘する。
一方、ドットコム時代におけるビジネスプランについて、井出氏は「非現実的で単純に投げただけのもの」と言う。90年代におけるビジネスプランは、販売力ではなく、ベンチャー投資による急成長に重点を置いていた。その結果、CEOの貴重な時間とエネルギーは、利益追求よりも資金調達活動に注がれたのである。企業は、経済的な利益はもとより社会への貢献を念頭に入れた目標を掲げるべきというのが同氏の信念である。こうした目標は、ミクロ(ROI)とマクロ(新産業の開拓等)の両レベルにおけるビジネスの効率性によって達成できる。21世紀における起業は、設立当初から利益を上げ、会社の各ステージにおけるマーケティングおよび事業開発のプロセスを慎重に考慮すべきだと指摘する。
演の後半では、起業家が即実践できるような興味深い方法論もいくつか紹介された。例えば「One Day Marketing
Method」と呼ばれる方法では、早ければ24時間以内でマーケティングプランを作成できる場合もある(競合他社とその製品が特定できると想定)とされる。この他、歴史的な傾向から見て、コア技術(CPUクロックの速度等)が予想可能な成長パターンを辿るケースが多いという経験に基づき、将来における技術動向を予測する方法も示した。また、財務管理について専門知識を持たない人でも、会社の財務状況を迅速に把握し、必要に応じて対処できるよう「30-Second
Financial Data Analysis」という方法も挙げられた。
Pixera(www.pixera.com)では生物医学、科学用の画像、産業用画像、セキュリティ、監視、CCTV、ビデオ会議システムでの利用を目的に、プロフェッショナルレベルの各種デジタルカメラを開発、製造、販売している。同社製品はアナログ/デジタルビデオカメラ、高画質/多機能搭載のデジタルカメラ、ソフトウエアを利用した画像処理用の技術を特徴とし、WindowsとMacintoshのいずれにも対応。尚、今回のイベントを主催した経済ソサエティの詳細情報は
www.keizai.org
を参照 。
|
|
,

IT Governance for Healthcare
2005年7月25日〜27日, Hyatt Harborside Hotel
マサチューセッツ州ボストン
14th USENIX Security Symposium
2005年8月1日〜5日, Sheraton Inner Harbor Hotel
メリーランド州バルティモア
TDWI World Conference
2005年8月14日〜19日, Manchester Grand Hyatt
カリフォルニア州サンディエゴ
Midwest Network Security Forum
2005年8月3日〜4日, Millennium Knickerbocker Hotel
イリノイ州シカゴ
ITIL Case Studies
Symposium
2005年8月21日〜23日, Palace Hotel カリフォルニア州サンフランシスコ
|