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What's NewAJune-July, 2004

Market Snapshot - 米国のIT市場をみる
今月のテーマ: ラストワンマイル問題への解決策〜WiMAX 

国のIT業界における注目市場を月替わりで紹介する「Market Snapshot」では、市場の全体像やトレンドをわかりやすく説明。さらに役立つリンク集を活用すれば、該当市場や新製品に関するより具体的な情報も入手できます。当社では、特定の米国IT市場に関する調査をカスタマイズいたします。お問合わせは info@kanaboconsulting.com までどうぞ。

ラストワンマイル問題への解決策〜WiMAX

今月のMarket Snapshotでは、次世代長距離無線通信技術として話題になっている「WiMAX」の現状と市場ターゲットについてお話したい。World Interoperability for Microwave Accessの略称で知られるWiMAXは、2003年1月にIEEE(米電気電子技術者協会:Institute of Electrical and Electronics Engineers)が承認した固定無線通信の標準規格である。仕様によると、WiMAXネットワークでは、一台のアンテナを利用し、最大30マイル(約48km)の通信範囲において最高およそ70Mbpsの通信が可能であり、既存のケーブルやDSLを越える帯域をもたらすと言われている。その主な目的は、安価な敷設費用で、新たなロケーションとより広い範囲に無線ブロードバンド接続を普及させるなど、ブロードバンドラストワンマイル問題を解消する点にある。現在、遠隔地の利用者に対しては、地下に設置したケーブルやDSL回線を介してブロードバンド接続を供給しているが、コスト、労力(時間)、技術の観点から最も理想的なアプローチとは言い難い。しかし、WiMAXでは、実装においてこれら全てを軽減することが可能である。また、Wi-Fiと異なりWiMAXのシグナルは高い木や物理的障害物によって遮断されないため、ベストな接続環境を確保しやすく、大学のキャンパス等でも効果的に利用できる。この他、大都市圏など人口集中度の高い地域においては、WiMAX対応機器を幅広く活用することで、ブロードバンドネットワークの過密なトラフィックをある程度、拡散できるとの期待もある。

今年は「WiMAX」という用語に耳慣れする年に留まるだろうが、業界アナリストの間では、2005年〜2006年の間で本格的に始動し、実際に普及し始めるのは2007年の後半から2008年にかけてとの見方がある。Visant Strategiesによると、WiMAX製品の売上は2008年までに10億ドルに達すると予測されている。一方、ABI Researchでは、住宅向けラストワンマイル・ソリューションを主流に、中小企業(社内および移動中の利用)、大手企業での導入に続き、ホットスポット・バックホール、移動体通信の分野の順で、現在から2008年の間に20億ドルの売上を見込んでいる。

WiMAX技術の一般普及を目標として同技術に特化したベンチャー企業は次第に増えており、投資家らの関心も集めている。例えば、2002年11月に創設されたTrapeze Networks(カリフォルニア州Pleasanton)では、既に5,000万ドルを調達。一方、昨年8月にスタートしたWiDeFi(フロリダ州Satellite Beach)でも総額840万ドルの資金を獲得している。

先に述べた通り、ラストワンマイル問題を抱える住宅・家屋は、WiMAX市場の主なターゲットである。米国内でWiMAX技術の導入が見込まれる住宅は、2,000万世帯と予測されており、これに先駆け、TowerStreamという企業ではシカゴをはじめニューヨーク、ボストン地域の企業600社を対象に、トライアル版の試験を実施している。こうした試験を通じて、早期導入の顧客ベースを徐々に拡大させながら、今後数年の間にWiMAX技術が、現在のWi-Fiと同じようなレベルで浸透していくであろう。

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This Month's Bridge Builder
Featuring the real voice of IT across the Pacific

June-July, 2004 

世界とコミュニケーションする携帯電話を

NTT DoCoMo モバイル社会研究所 

副所長 山川 隆氏

煩今月のBridge Buliderでご紹介する山川氏(NTT DoCoMoモバイル社会研究所副所長)は、i-modeの事業本部長のほか、AOLとの合弁事業でCEOを務めるなど携帯電話業界の第一人者として知られる。先般、Japan Society(サンフランシスコ)主催の『Digital Networks in Asia: Trends and Opportunities』と題したパネルディスカッションにて山川氏が行ったプレゼンテーション(Competition in 3G Services in Japan )では、日本と世界における携帯電話利用についての興味深い見解が発表された。長年に渡る豊富な経験を通した、同氏の携帯社会に対するビジョンは洞察力に優れ、且つ現実味を帯びている。今回は、同氏の講演内容から要点を整理してお伝えしたい。

講演の冒頭で山川氏は、日本における第3世代携帯電話(以下3G)のビジネスモデルについて、パケット単位の課金制度からフラットレートのデータサービスへと移行した点について言及。2003年11月にauがスタートさせ、今年6月に入りDoCoMoでも開始したこの定額制サービスは、3G利用者をはじめハイエンドユーザに歓迎されている。面白いことに、同氏の話では、これら利用者の大半は、携帯電話でのメッセージ送受信にインターネットが利用されている事実を明確に認識していない。ところが、例えばi-modeのメニューサイト数は現在4,118件に達するなど、日本におけるコンテンツプラットフォーム・サービスの重要性が高まっている様子が窺える。

講演の中でも参加者から高い関心を集めたのは、欧米および日本での携帯電話利用状況に関する比較であった。同氏によると、特に国際間で大きく異なる利用方法については、音声通話を主目的とする米国人に対し、日本では音声/データ/メッセージングサービスのいずれも利用。従って、電話機の持ち方も日米間で違いがある:米国人は受話器と同じ様に携帯電話を耳に当てるが、携帯電話を「情報入手ツール」と見なす日本人は、データを閲覧するために体と対面する形で操作する。また、欧州人の利用方法は、これら日米間のちょうど中間あたりに位置するらしい。

この他、携帯電話機の設計や利用の際のマナーに関して、日本人は他者に対して電話で通話していることを明確し、混乱を避けるため敢えてヘッドセットやイヤフォンを利用しない。これに関連して、参加者の中から電車内や公共の場所での携帯電話利用は、一般的に他者への迷惑とみなされるとの意見があった。事実、日本の電車内では、通話の代わりにメッセージングや情報検索をする利用者が大半を占める。同氏は、現時点では、こうした様々な文化的特性が各国における携帯電話機の設計に表れているが、今後日米間で協力していけば、国や文化の違いを問わない、世界共通のデザインが誕生する可能性もあると言う。いつか共通の携帯電話で世界を繋ぐ−それが山川氏らの邁進する研究目的である。

Japan Societyの活動内容や今後の開催イベント情報に関しては、同団体のウエブサイトをご覧下さい: www.usajapan.org   

前回までのインタビュー

Upcoming Events,

DeMobile 2004
2004年9月8日〜10日, Hilton La Jolla Torrey Pines カリフォルニア州ラホヤ

Portable Power Conference
2004年9月12日〜14日, The Argent Hotel カリフォルニア州サンフランシスコ

Infosecurity 2004 
2004年9月13日〜15日, Caesars Palace Hotel and Resort ネバダ州ラスベガス

Better Software Conference
2004年9月27日〜30日, The Fairmont Hotel カリフォルニア州サンノゼ

IT Service Management
2004年9月27日〜10月2日, Long Beach Convention Center カリフォルニア州ロングビーチ

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