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Market Snapshot
- 米国のIT市場をみる
今月のテーマ: 製品の「命」を見守るPLM技術
米国のIT業界における注目市場を月替わりで紹介する「Market Snapshot」では、市場の全体像やトレンドをわかりやすく説明。さらに役立つリンク集を活用すれば、該当市場や新製品に関するより具体的な情報も入手できます。当社では、特定の米国IT市場に関する調査をカスタマイズいたします。お問合わせは
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までどうぞ。
製品の「命」を見守るPLM技術
今月のMarket Snapshotでは、Product Life Management市場の動向を観る。Product Life
Management(以下:PLM)は企画から設計、生産、管理に至るまで一貫して製品
のライフサイクルを管理する戦略的なビジネスアプローチであり、人、工程、そして
情報のすべてを単一環境に集約する。PLMの構成要素は:@基盤技術および産業標
準、A情報オーサリングツール、B中核機能、C機能レベルのアプリケーション、さ
らに他のエレメント上に構築されたビジネスソリューションと多岐に渡る。特に、製
品の部品に関するデータベース(技術、部品番号、サプライヤ、在庫状況などの情 報)はPLMの中核を成すもので、設計技師へ製品やリードタイム、在庫の情報変更通
知を即時送信する機能はPLMの強みであり、製造業界を中心に成長している所以とも 言える。
事実、ARC Advisory Groupの研究結果によると、2002年におけるPLM市場は56億ドル
を記録しており、2007年までには20%の年間平均成長率を伴って140億ドルに発展す
ると予想されている。また、将来的には中間市場に焦点を絞ったソリューションとし
て幅広く展開するにつれ、大手企業以外からの需要増加も予想される。Aberdeen Groupでは、この傾向が米国におけるPLM市場の成長に一役を買うものと観ている。国
際レベルでも、PLM市場を主導するのは米国をはじめ欧州、アジア太平洋地域がこれ
に続いている。2005年の予測数値では米国が22億8700万ドル、次いで欧州が18億1300
万ドル、アジア太平洋地域が9億9000万ドルに達する見込みだ。また、2002年におけ る世界のPLM支出を産業別で見ると、自動車産業をトップに高度技術、航空宇宙およ
び防衛の3分野が全体の75%を占めている。
では、実際どのようにしてPLM技術が企業の業績やコスト削減に貢献するのか?これ については、世界全体におけるPLM支出の25%強を占める自動車産業の例で見てみよ
う。PLMの利点は、既に試験を完了させ、実証済みである技術設計および製品性能に
関するデータを設計技師が再利用できることにある。例えば、衝突試験に要求される
新条件を見直し、これと類似した過去の設計および試験プロジェクトを憶えている設
計技師が、キーワードとデータ検索によって適確な情報を迅速に引き出す。サイクル
時間とコストを縮減させると同時に収益性を高めるには、データを企業や組織全体に
可能な限り素早く移動させる必要がある。前述の通り、新しい部品や設計変更の情報
が様々な部門へいかに速く伝達されるかによって、関係者が対応策を考案し、製造、
リエンジニアリング、出荷に至るまでの時間が大幅に削減されるのである。
近年、多数のベンダではPLMシステムの構築用ソフトを手掛けるようになってきた。
また、大手ERP、データベース企業も積極的に取り組んでおり、2001年のSDRC買収を 契機にPLMベンダとして最大手の座を獲得したEDS
PLM Solutionsを筆頭にSAP、Sun Microsystems、IBM PLM Solutions/Dassault、PTC、MatrixOne、Agile、
Intergraph、Eigner各社がPLM市場のキープレーヤーとされている。PLM関連ソフトウ
エア、アプリケーション、サービスを展開するサプライヤの種類は幅広く、PLM市場
は割合の大きいものから順に:@総合的な技術ベンダ(約50%)、ASI、再販業者、
VAR(約25%)、Bアプリケーションに特化したサプライヤ(約20%)と大別して3種の
セグメントを持つが、多数のベンチャー企業がこれに加わることで、今後さらにPLM 市場が活気づいていくであろう。
次回配信の「米エリアIT通信」では、PLM市場における米国ベンチャー企業情報をご 紹介いたします。
今月の役立つリンク集:PLM関連
Tenlinks.com : CAD/CAM/CAEメディア会社が運営するサイトCADdigest.comでは、CADに関連した記
事や製品レビューなどが紹介されている。
PLM World :
EDS製品環境において広く意見交換の場を提供する非営利団体。同サイトのリンク集 でも関連情報が閲覧できる。
Rising Company -
Arena Solutions社
Arena Solutions(アリーナ・ソリューションズ)
■創設:2000年2月
■ステータス:未公開企業
■所在地:274 Castro Street Mountain View, CA 94041
■連絡先:Tel (650) 937-1030 Fax (650) 937-1430
■URL:
www.arenasolutions.com
■売上実績など:同社では2001年6月の製品発表以来、業績は4四半期連続で上昇して
おり、近々、収益黒字に転じるものと見込んでいる(2003年3月現在の予想)。
■経営陣:Michael Topolovac(CEO/共同創設者)、Eric Larkin(CTO/共同創設 者)、Michael
DeLapa(COO)、Bill Robertson(SV, Sales and Services)
■最近の資金調達状況:2002年1月、Otter Capitalのリードにより、シリーズBでは
$500万を調達。同ラウンドには戦略的投資企業としてIDEO も参画した。その後、個
人投資家(詳細は未公表)などからの投資を併せると、現在までに総額$880万を調 達。
■提携先:同社における提携プログラムThe Arena Partner ProgramはIntegration、
Solution、Infrastructure、Content、Referral、Consultingの6部門に大別されてい
る。インテグレーションに関してはCadence Design Systems、SolidWorksと、一方、 ソリューションにおいてはQADとそれぞれ提携関係にある。
■事業概要と保有技術の特徴: Bom.comという社名で、BOM(Bill-of-Materials:部品構成表)サービスを中心にス
タートしたが、近年、製品ポートフォーリオの拡張を社名にも反映させるようArena
Solutionsに改名。カリフォルニア州を拠点にオンラインPLMソフトウエアのプロバイ ダとして事業展開している。
主力製品であるウエブベースのArena PLMソリューションは、社内の生産部門から外
部委託パートナー、遠隔地のサプライヤ各社を共通の設計および生産チェーンに統合
することで、迅速な製品開発と効率的な製品管理を目指すものである。Arena PLMの アプリケーション群は Product
Arena、Sourcing & Costing Arena、Integration Arenaの3種で構成されている。Arena
PLMを補完的なソフトウエアアプリケーション と統合することで、顧客はArena PLMで管理した製品データを、独立したERPシステム
内で生成された異種のデータと調整できる。機能統合を維持する際、これまでクライ アント/サーバ型のPLMソフトウエアへの統合は、アップグレードを行うか、もしく
は最新版のソフトウエアを利用するかの二者択一によるものだった。同社では、この 問題に対応するようhttpやSSL、XML-RPC、IPC
2570等の産業標準に基づいた統合アプ ローチを採用している。
生産活動においてArena PLMが対応する6つの主要分野は:@製品定義(製品のライフ サイクル全体を通じてBOM、調達、原価計算、関連文書、バージョンに関する情報を
整理)、A製品の変更管理(バージョンの追跡、通知の伝送、ECO(技術変更指示)
ワークフローの自動化)、B調達(サプライヤ、コスト、リードタイム、部品仕様の
把握)、Cコラボレーション(設計チェーン全体を開発工程へ統合)、D製品分析
(コスト、工程状況、その他情報の評価)、Eインテグレーション(Arena PLMを他
の設計/製造ソフトウエアと結合、製品データの同期化)に類別される。主要なセー ルスポイントは、Arena PLMが加入ベースのサービスであるため、ソフトウエアの導
入や保守、特別なハードウエア等を必要としない点にある。また、近年の発表による
と、ERP、MCAD、EDA各システムとの間でリアルタイムのデータ交換を実現するよう、 今後はArena PLMを他のソフトウエアアプリケーションと統合していく方針である。
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