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What's New,,January 15, 2002

Market Snapshot - 米国のIT市場をみる
今月のテーマ:ナノテクノロジー  2002年1月15日

米国のIT業界における注目市場を月替わりで紹介する「Market Snapshot」では、市場の全体像やトレンドをわかりやすく説明。さらに役立つリンク集を活用すれば、該当市場や新製品に関するより具体的な情報も入手できます。当社では、特定の米国IT市場に関する調査をカスタマイズいたします。お問合わせは info@kanaboconsulting.com までどうぞ。

ナノテクノロジーの歴史と展望:
科学と技術に渡る幅広い分野で頻繁に使われている「ナノテクノロジー」。日本では今後5年間でおよそ24兆円といった大規模な投資が予定されている。まず、ナノテクノロジーの土台となるのはわずか100万分の1mm、つまり原子レベルのサイズであり、これは生物の細胞や赤血球と同等の極小規模である。個別では果たしがたくても、これが集約されてDNAほどの大きさになれば様々な機能性を発揮する。極端な言い方をすれば、生物の体内で起きているDNAの二重螺旋構造をベースとした活動を技術に応用する、とも捉えることができる。この点に着目した材料科学者や有機化学者などの研究者によって開発が続けられ、今日の科学技術の発展に伴い注目を浴びようになった。ところが、ナノテクノロジーの歴史は予想以上に長く、アメリカの物理学者であるファインマン氏がこの技術の根本原理(トップダウン型:微小化への追究)を提唱したのを皮切りに、1980年代になってスタンフォード大学の客員教授であったドレックスラー氏がその現実性を著書「創造する機械」の中で説いている(ボトムアップ型:原子の複合による機能性の向上)。

この「ナノテクノロジー」を利用した分野は科学、材料生成技術、計測および測定、ナノ工学、ナノ生命科学、機械工学など幾多にも及ぶため、その可能性の高さにも世界中から関心が寄せられている。国際規模で見た場合、ナノテクノロジーの2001年における収益は総額で約4600億ドルに達している。米国では、2000年1月にクリントン前大統領が「国家ナノテクノロジー戦略」(National Nanotechnology Initiatives)とし、重要分野に挙げたことがいわゆるナノテクブームの先駆けとなった。ナノテクノロジーに投入する米連邦2001年度の会計予算は4億2200万ドルとし、前年比の56%増となっている。政府は然ることながら投資家たちからもその注目度は高く、2002年には最低でも10億ドルのVC投資が見込まれている。

役立つリンク集 :
National Nanotechnology Initiative(米国)
政府機関からの資金援助や支援をもとに、ナノテクに関する多くの情報を満載してある。

Foresight Institute
ナノテクノロジーの提唱者として知名度の高いドレクスラー博士が主宰している団体で、最新のナノテク研究状況が入手できる。

Nanoscience and Technology at Sandia National Labs
米国エネルギー省が統轄するSandia国立研究所のサイト。研究成果について分野ごとに分かりやすく紹介されている。

Nanotechnews.com
ナノテクノロジーに関するあらゆる記事や書籍の紹介に加え、技術用語の解説、ニュース記事の検索もできる。ナノテクノロジストを対象としているため、かなり詳細な情報もある。

Rising Company - 米国IT企業の発掘

Zyvex Corporation

所在地:1321 N. Plano Road Richardson, TX 75081

URL:http://www.zyvex.com/

Tel: (972) 235 7881/FAX:(972) 235 7882

E-mail:info@zyvex.com

従業員数:50名強(2001年12月現在)

設立時期:1997年

ステータス:未公開企業

パートナー:Standard MEMS, Inc.、Rensselaer Polytechnic Institute Center for Automation Technologies

事業内容と保有技術:分子ナノテクノロジーの開発においては草分け的存在である。 量子力学や材料化学等の理論を基盤に「先端技術」、「ボトム・アップ」、「科学的 シミュレーションおよびモデリング」、「トップ・ダウン」の4部門において、自動 制御の分子アセンブラーとMEMS (Micro Electro Mechanical Systems) システムを中 心とした研究、技術開発を行っている。特に同社が力を入れている分子アセンブラー (超小型マニュプレータ)は、個々の原子や粒子を操作することで装置の加工を行う ツールである。また、原子・分子製造アセンブラー開発の方法としてMEMSを活用する ことで、超精密分子スケールの微細装置の加工を目指している。

最新の研究動向:2001年10月には、Zyvex社とそのパートナー企業であるStandard MEM社(所在地:マサチューセッツ州バーリントン)はNational Institute of Standards andTechnology(NIST)より5年間に渡るコスト共有プログラム(総額 2500万ドルの共有コストの内訳:NISTが1,250万ドル、Zyvex社から1,000万ドル、 Standard MEMSより250万ドル)に選定された。これが現在、同社が取り組む「NIST ATP Project」であり、その目的は:@MEMSを使ったマイクロスケールのアセンブ ラー開発、Aアセンブラーの機能性をナノメートルの世界へと拡張すること、Bプロ トタイプのナノスケール・アセンブラー向けNEMS( nanoelectromechanical systems)の開発、の3つに大別できる。同プログラムは実際の量産体制を前提と し、類似性の高いマイクロおよびナノアセンブリーを通じたシステムの開発を実現す るよう設計されている。この他にも、同社ではナノチューブ、ナノ構造材料、分子組 立てブロック、ロボティックスの材料特性に関する大学機関の研究プログラムに対し て約40万ドルの助成金を投じるなど、ナノテクノロジーの実用性を高めることに積極 的である。

 
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シリコンバレーを中心とした「ベイエリア」のテクノロジー事情や、米国内の注目IT市場を月替りで検証。それぞれのIT市場で活躍する企業(公開または非公開)も併せて紹介。また、テクノロジー業界のエグゼクティブや企業へのインタビューを通じて、日米間の最新ビジネス状況も把握できます。短時間で米国の最新IT事情を読みたい方には、週刊ニュースレター「米エリアIT通信」の購読をお薦めします。購読は無料です。

This Month's Bridge Builder
Featuring the real voice of IT across the Pacific

January, 2002 

米国About社の日本における事業
株式会社リクルート・アバウトドットコム・ジャパン                                           SVP兼CAO  二宮 雅規(Max)氏

 

ネットサーフィング歴が長いユーザーにとって、「The Mining Company」と呼ばれる 米国のポータルサイトは、まだ記憶に新しいかもしれない。人やコンピューターを介 して生成される一般の検索エンジンやディレクトリーと明らかに異なった点は、人気 の高いトピックに関して、その道の実際の専門家が執筆したインターネットへの手引 ・案内であったことだ。「The Mining Company」では“ガイド”と呼ばれるフリーラ ンスの専門家ネットワークを構築。この知識集団が中心となり、各ガイドが管理運営 するミニポータルを創るべくインターネットのベスト版を一点に収束することを出発 地点とした。それから三年後、同サイトは「About.com」に名称変更し、現在では米 国で7番目に大きなウエブサイトへと成長を遂げた(Media Metrixの調査結果によ る)。今月の「Bridge Builder」では、リクルート社との合弁会社である(株)リク ルート・アバウトドットコム・ジャパン(Recruit About.com Japan)創設メンバー として活躍するMax二宮氏にお話を伺った。

Q. 日本におけるリクルート社と米国About社に関わる経歴も交えて、Maxさんご自身 についてお聞かせください。

A. 1989年に東京大学法学部を卒業後、日本最大手の出版社であるリクルート社へ入 社しました。最初の配属は、その100%出資子会社であるビル開発・経営を主な業務と する不動産管理部門でした。私はそこでリクルート社や資産を保有する個人・法人ら を対象に、不動産事業に関する投資、資金調達、開発、事業化調査を中心としたコン サルティングを行いました。入社から7年経って、リクルート社の海外留学派遣制度 の候補生に選抜されました。会社が全額支給するこの教育制度は、業務実績と英語力 を備えた人材に対するもので、選抜社員は留学後3年間は基本的に同社へ戻って勤務 することを前提にしていました。そこでこの機会を活かし、MBAを取得しようと決め ました。最終的にWharton等の大学より敢えてUCLAに決めましたが、その理由は、 UCLAのカリキュラムがITおよびベンチャー起業分野にフォーカスしていたためでし た。1998年にUCLAを卒業後、リクルート社の法務部の配属になり、国内外の数多くの インターネット関連の取引や契約、アライアンスの交渉・締結に携わりました。それ から1年後、次世代事業開発グループへの配属を機に、現リクルート・アバウトドッ トコム・ジャパン社代表取締役兼CEOである江幡さんに出会いました。

Q. ということは、その初期の段階から江幡氏に会ったということですね。それから どのように会社が形成され、Maxさん自身はどのように関わられたのですか。

A. 江幡さんはリクルート社では私の2年先輩で、私が次世代事業開発グループに異動 し、彼からリクルートとAbout.comの戦略提携についてのアイデアを聞く前から既に その部署に在籍していました。江幡さんは、About.comがリクルート社の運営する ISIZE (www.isize.com)と戦略的に合致すると考えていました。元々ISIZEはリクルー ト出版物のオンライン版として1995年3月に立ち上げられました。当初は、純粋に情 報提供の場としての機能だけでしたが、現在のISIZEはリクルート社のコンテンツに 加え、同社の出版物以外からの情報を取り入れ、収益志向の高いEビジネス・セン ター へと発展しました。江幡さんはAbout.comのガイドモデルが日本でも成功し、また ISIZEの収益事業にトラフィックを送り込むロイヤリティーの高いカスタマー・ゲー ト ウエイとして展開していける、というビジョンを描いており、私もその将来性に共感 しました。 1999年10月、江幡さんと会った初日に、私自身Autobytel Japanの立ち上げなど海外 との取引を数多く経験していたため、彼からAbout.comのニューヨーク本社を一緒に 訪問しないかと誘われました。それからわずか5日後、私達二人はニューヨークの About.com本社で最初の会議のテーブルに付いていました。これを境に、何度となく 出張と電話会議を重ねながら、我々の戦略的意図や相乗効果についてAbout.com へ説 明をし、また、ビジネスプランや共通の目標を共有すると同時に、契約の諸条件の交 渉も行いました。そして、最終的に2000年6月に契約締結に至りました。新会社であ る(株)リクルート・アバウトドットコム・ジャパンは、リクルート社が49.5%、 About.com が47.5%出資して設立されました。

Q. Maxさんはリクルート・アバウトドットコム・ジャパンでSVP兼CAOに就かれていま すが、現在の役割と難しいなと思われる点があればお聞かせください。

A. 特に優先順位はありませんが、戦略立案、IR、取締役会・株主総会の運営、契約 交 渉・コンプライアンス(法律遵守)等の法務、人事・採用、その他総務全般も担当し ています。わずか1年半という短い期間にゼロから50名の従業員を擁する企業に成長 したので、変化のペースは本当に速いです。自分自身、時々気付かされることがあり ますが、50名の従業員を組織としてだけでなく、その一人一人の才能やニーズをしっ かり把握しながら効率よくまた効果的に統括していくことの難しさですね。企業の戦 略的フォーカスと従業員のニーズは内的状況や外的環境によって変化することがよく あり、それに応じてタイムリーな調整が必要になることもあります。また、先行き不 透明な状況下において、前進し先んじていくことも困難ですが、同時にやりがいや刺 激があると感じています。

Q. 最後に、日本の外資系企業で働くことについてはどう思われますか。

A. UCLAのビジネススクールでMBAを取得したこともあって、アメリカ人と仕事するこ とには慣れているので、自分にとっては特別なことではありません。実際、いろんな 文化の人達と働くことを楽しんでいます。大抵、日本の合弁企業の海外親会社は現地 での企業運営をコントロールしようとする傾向があるのに対して、About.comはそれ とは違って、我々日本側のオペレーションを理解し尊重しようとします。結果とし て、当初考えていた以上に相互の信頼や尊重をベースに事業を進めることができてい ます。また、About.com は非常に協力的で、自らの成功や失敗体験をきちんと伝えて くれます。電話会議や電子メールなど様々な手段でほとんどのコミュニケーションが 済むので、最近はニューヨークに出張する必要はほとんどありません。この友好的な 海外との合弁事業を成功させるために行う全てのことを楽しんでいると言えます。

今月のインタビューでお話をして下さった二宮氏へのお問合せは  maxnino@recruit.about.co.jp まで。 All About Japanサイトはhttp://allabout.co.jp/ をご覧下さい。

前回までのインタビュー

Upcoming Events,

Customer Relationship Management
2002年2月13日−15日, McCormick Place,
イリノイ州シカゴ


CRMに関連した多彩な内容を網羅したセミナー。特に講演会では「The One Minute Manager」の共著者として知られるKen Blanchard氏や Purdue UniversityからDr. Jon Anton, (Director of Research, Center for Customer-Drive Quality)を迎えている。

Pocket PC New York
2002年2月20日−22日, Jacob Javitz convention center,
ニューヨーク州ニューヨーク


エンタープライズ市場における将来のモバイル・コンピューティングを再定義し得る、最新鋭の Pocket PC 2002
プラットフォームをはじめ、デバイスやアプリケーション等をセミナーと展示会を通じて幅広く紹介する。

Comdex
2002年3月4日−7日, McCormick Place,
イリノイ州シカゴ

IT業界全般を把握するには欠かせないハイテク・イベントで、世界各国 からの参加者が集う。今回のプログラムのテーマは「eMobility」。

Nanoventures 2002
2002年3月6日−8日, Renaissance Hotel(テキサス州リチャードソン)

2日間に渡るコンファレンスでは、ナノテクノロジー分野から著名なスピー カーを数多く迎え、ナノテクノロジーの現状と投資機会に重点を置いたパネル・ディ スカッションも行なわれる。各種セッションは、主に分子エレクトロニクスをはじめ ナノ材料、光学・ワイアレス、ナノ・ストレージ、バイオテック、加工技術、組立て 等に関する分野にフォーカスする予定である。

ISP Business Expo: The 100% Pure ISP Event
2002年4月2日−3日, Fairmont Hotel テキサス州ダラス

「ISPによるISPのための」トレードショー。一般的なビジネスから最近の技術に関するトピックまで幅広く取り扱う。

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