Coupa (クーパ)
■技術の分野:SaaS
■ステータス:未公開企業
■設立年:2006年
■社員数:25名(2009年6月現在)
■所在地:2 W. 5th Ave, Suite 300, San Mateo, CA, 94402
■連絡先:650-585-6306
■URL: www.coupa.com
■主な経営陣 Rob Bernshteyn氏(CEO)、Noah Eisner氏(共同設立者、VP of Product)、Dave Stephens氏(共同設立者、 Chief Evangelist)、David Williams氏(Director of Engineering)、Jason Hekl氏(VP Marketing)、Gary Hanna氏(EVP Sales)、Jonathan Ebinger氏、Vineet Buch氏(いずれも取締役員)。
■最近の資金調達状況 2007年3月、BlueRun VenturesよりシリーズAの投資ラウンドで150万ドルを調達。この投資機関では、提供製品における市場優位性を確信し、導入実績が全く無かった時期から投資を行ったとされる。続く2008年4月、Battery Venturesが牽引したシリーズBでは、先の BlueRun Venturesも参加して600万ドルを確保。事業拡張および販売力の強化に向けて運用していく方針。このシリーズBの投資を契機に、Battery Venturesのジェネラルパートナーを務めるMark Sherman氏が取締役会に在籍することになった。
■事業および技術概要 中小企業を主体としたSaaS型の調達ソフトウエアを開発。請求、承認、発注所の作成から見積依頼書、受注、請求書の発行に至るまで、調達に関連した全過程をコンピュータで自動処理する。SaaSとして展開しているため、追加のハード/ソフトウエアを導入する必要がなく、平均にして30分足らずで起動することが可能。主要なサプライヤ向けとして、構築済みの接続性を提供する他、ホスティングおよびアプリケーションの管理サービスも行っている。過去12ヶ月の間に6種の製品を発表。最新版には、Coupa Quickstart(可視性のセットアップウィザード。導入後、最短にして30分以内で注文書の発行から発注作業までを可能にする)、Coupa Mobile Approver(現在のところ、iPhoneで唯一利用可能な注文書作成ツール)、Coupa Supplier Network(組織の規模に関係なく、企業とサプライヤ間の業務を円滑化するためのツール)などがある。Coupa製品は、企業における既存のERPや会計システムと簡単に連結が可能。エクセルへのエクスポート、Quickbookとの同期化、SAPとの統合などにも対応している。システムの内部では、それぞれの機能が制御されている。利用者のタイプによって具体化されたアクセスの指定が可能。バイヤーや支払勘定、経理主任、在庫管理者等の役割は、初期設定されているが、ニーズに応じてこれらをカスタマイズすることもできる。
■導入実績など 導入におけるメリットとしては、先ず第一に高いコスト効果と作業効率が期待される。例えば、既存顧客の中には、毎日、高額な「翌日配達」を必須とする数社のバイオテック企業が在るが、同社のSaaS型調達ソフトは、受注プロセスの管理に適しており、それぞれの配達業務を単一のデイリーオーダーへと集約することができる。この他、University of California at Santa BarbaraのMarine Science Instituteでは、同社製品の導入により、調達作業に関連した経費をこれまでの65%以上削減すると同時に、調達依頼書の発行から発注に至るまでのプロセスが、48時間以内で完了できるようになったと報告している。同社の報告では、2008年の第一四半期のみで中小企業を主体に15件の導入実績を挙げている。FlextronicsをはじめSalesforce.com、Taleo、Wilbur-Ellis、The Catholic Archdiocese of St. Louisなど新規顧客を含め、現在、顧客ベースは、80社を超えるなど順調な成長ぶりを見せている。
■業界での評判など 2009年5月、JMP Securities社発行の報告書では、ソフトウエアの開発を専門とする新興企業のベスト100社に挙げられた。この他、同年6月には、 THINKstrategiesよりSaaS Showplace(BoSS) Awards Programの最優秀製品にも選ばれている(同プログラムは、法人でのSaaS型ソリューションの導入により、期待されるメリットを奨励するもの)。
■市場における競争力 PowerAdvocate社をはじめKetera社なども調達ソフトウエアの専門ベンダとして製品展開を行っている。Oracle社も今年の春、この領域に参入してきた。同市場には、いくつかの大手プレイヤーが製品展開を行っているが、Ariba社を代表とするその殆どでは、複雑かつ高額なシステム導入のため、エンタープライズ級の企業に焦点を当てている。これに対し、Coupa社の製品は、Ruby on Rails/Amazon Web Serviceで構築されているという要因も手伝い、社員数100名から5,000名規模の企業を中心に、低価格かつ使い易さの点で差別化を図っている。シリーズBの投資を牽引したBattery Ventures(上記、「最近の資金調達状況」を参照)は、昨今の景気低迷において、分野にかかわらず経費削減を確実に実現できる技術に重要性と将来性を見出しており、その結果、新興企業の中でも急速に顧客ベースを拡大している同社に高い関心を示している 。
Coupa
by Kanabo Consulting Inc. on Wednesday July 01, 2009
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